ハウ[H.M.S HOWE](タミヤ1/700改修)

下の写真がキングジョージＶ世級５番艦・ハウ(1982年頃完成)です。

ハウはキングジョージＶ世級の５番艦です。このクラスは一番艦のキングジョージＶ世と二番艦のプリンス・オブ・ウェールズがわざわざ解説する迄もない程有名ですが、この「ハウ」ともなると５番艦で就役自体戦争中になったせいかややマイナーで、キットも出ていません。 　この作品もタミヤの1/700を改修したものです。1945年春頃、太平洋艦隊に所属していた頃の状態にしてあります。 　このページの写真は総て自分で、青のカッティングシートの上に模型を載せて撮影したものです。背景は青のラシャ紙です。

1944年末期からのイギリス戦艦の主な塗装パターンの一つとして、艦体側面を暗灰色、上構側面を明灰色で塗り分けたものがあり、この模型もそのパターンで塗っています。しかし、暗灰色に緑がかったものを使った場合と、青みがかったものを使った場合の二種があった様です。あるいは細かい時期によって違いがあったのかもしれません。この模型の設定の1945年春頃もどちらかはっきりしない為、自分の好みを入れて緑系の暗灰色を使っています。また、ハウの場合、艦体側面の一部を矩形に暗灰色、その他を明灰色、主砲塔側上面を暗灰色で塗るという変わった塗り分けをした時期もあった様です。

この作品は艦舷の手すりこそ付けていませんが、それ以外の細部、例えば射撃指揮装置のアンテナ部や丸いレーダーなどは極力細い伸ばしランナーや金属線、髪の毛等を利用して再現するようにしました。元のキットが細かく出来ていたせいもあって、結構実感が出た様です。 　上から一枚目と三枚目の写真は撮影時に後部ヤードを少し引っ掛けて壊したのに気づかずそのまま撮影した為斜めになっています。そのうち修正して再撮影しようと思っておりますのでご容赦お願いします。

この艦の木甲板はもっと白っぽい色が本当ですが、自分の好みもあってやや黄色味のある色で塗りました。また、舷窓はこの時期は本当はかなり塞いでいるのですが、写真をみると塞がれた部分も窓の跡が残っていて、窓のある所とそう変わり映えしないのでそのままにしました・・・というのは言い訳でして、これに関しては実はただのうっかり直し忘れです(^^;)。申し訳ありません。 　タミヤのKGV級は図面と比べた場合、艦橋位置がやや前過ぎる等、ほぼ修正不能の欠点もありますが、細部の再現がこのシリーズ中でも最高な上、価格も押さえてあるので、取り敢えずそのまま作って塗装の変化を楽しんだり、細部に手を加えて楽しむ位にしておいた方が良いです。この作品も艦橋上部を少し修正しただけです。本当はリニューアルして欲しい所ですが、仮にリニューアルしても金型成形技術とセンスがこのキットのレベルに達するかどうかが疑問で、難しい所です。

主要目
基準排水量	35,000t
全長	227.2m
全幅	31.4m
最高速力	29ノット
主砲	35.6センチ砲　10門

＊以上の記述は主に「世界の艦船」増刊「第二次大戦のイギリス軍艦」を参考にしております。

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